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セックスレスの原因は労働時間にあるのか検証してみた~国際比較~

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一般的に離婚の原因と言われているセックスレス

今回は国際比較をしつつ、その原因を探ってみました。

※この検証は、結論を導くことができていません。それでも構わないという方だけ閲覧をおすすめします。

世界一セックスをしない国、日本

かつて話題になった、世界的なコンドーム製作会社のDurex社が実施した国際性的福祉調査。
その調査で、日本はセックスの頻度が低いことが分かりました。

つまり、日本は世界で最もセックスをしない国ということです。

 

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出典

 

それだけではなく、性生活の満足度もダントツで日本が最下位です。

30代は40代よりもセックスレス

NHKは1999年に実施したパートナーのいる20代~40代を対象に、「性に関する実態調査」を行いました。

その中で、セックスレス(ここでは一か月に1回未満の頻度のこと)に関する項目があります。

結果、30代のうち19%の人がセックスレスで、40代の16%より高い数字です。

 

(正直なところ、これが高い数字なのか私にはわかりませんが、すすみます)

 

セックスレスの原因として、40代は仕事が本格的になる時期であることが考えられます。

 

 

仮説と検証

そこで私は、

忙しくなかったらセックスの頻度は高いのではないか

という仮説を立てました。

そのため今回は、セックスの頻度が高い国は労働時間が短いのではないか

という検証を行いました。

 

実施方法

①各国の年間労働時間の平均データを集める。

国際性的福祉調査と比較する。

→国順を並べて、両方のデータ並べる。

③もし両方のグラフが真逆の形をとっていれば仮説は正しいということになります。

 

労働時間を調べるのは簡単だと思っていました。
なぜならニュースで頻繁に労働時間の比較はされていたからです。
実際に、OECD諸国の労働時間はすぐに見つかりました。

しかし

OECD諸国以外のデータがなかなか見つからない、、、

結局、中国、南アフリカ、インド、香港、ナイジェリアのデータを見つけることができませんでした。(リサーチ能力が低い)
なので、集まったデータだけで比較します。

 

 

検証結果

国際性的福祉調査

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年間労働時間の平均(2006年

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 ※シンガポールは2014年、

まったく似ていないです。てかなんの傾向も見えない。

 

勝手なイメージですが、ギリシャやイタリア人はあまり働かずに遊んでばかりいると思っていたので、結構あたるかなーとおもっていたので残念です。

 

おわりに

わたしがたてた「セックスの頻度が高い国は労働時間が短いのではないか」という仮説は間違っていました。

考えられる理由としては、

  1. 忙しさは労働時間だけでは測れない
  2. データの正確さの問題

があります。

 

1番に関しては、当たり前といえば当たり前のことです。

仕事だけが忙しさの理由ではないだろうし、セックスレスの原因でさえないのかもしれません。

文化的理由からきている可能性もあります。

一般的に欧米諸国は性に対して開放的であるのに対し、アジア諸国は閉鎖的な傾向があります。

特に日本ではその傾向がつよいと思います。

 

 

2番に関しては、調査の宿命ともいえます。

Durex社の調査は、対象者が2万6000人です。
国際比較を行うのにはかなり少ない数だと思います。

 

OECDのデータでさえも、正確でない可能性は十分にあります。

 

たとえば、会社の飲み会や、会社付き合いのゴルフなどは労働時間にふくまれません。

が、仕事のひとつと言えばひとつでしょう。

 

残業時間をどのくらい正確に報告できているかも怪しいです。

 

さらにいえば、有給休暇の取得率もデータには含まれていません。

 

ほかにもたくさん考えられる理由はあるとおもいますが、わたしがおもいついたのは以上です。

 

 

 

ここから、文化的条件などを加えて、よりたくさんのデータを収集することが出来ればなんらかの法則がみえるかもしれません。

参考資料