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オルタナティブな生き方を実践するための用語一覧③~人生を豊かに~【ヴィーガニズム】

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今後、本サイトで具体的に扱っていく予定である用語を紹介していきます。

数がけっこうあるので、少しずつ更新していきます。

 

今回はヴィーガニズムについてのみです。


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ヴィーガニズム

 ヴィーガニズム、または絶対菜食主義は、動物製品をつかわない生活主義のことであり、行う人たちのことをヴィーガン、または絶対菜食主義者といいます。

 

動物性の食品を食べないヴィーガンが一般的です。

しかし、種類がいくつかあり、動物性の食品を食べないことに加えて動物をつかった製品全般(たとえば毛皮の服)を一切使わないヴィーガニズムもあります。

 

ヴィーガンになる理由は人によって様々ですが、主な理由として、

  1. 現代の産業が動物にとって劣悪な環境であるから(倫理的理由
  2. 動物性食品が健康に悪いから(健康的理由
  3. 現代の産業が持続可能でないから(環境的理由

があります。

 

私個人の意見は、ヴィーガニズムの方針には全面的に賛成ですが、実践には少し疑問が残ります。

 

倫理的な理由は、大量生産方式を改善すれば解決されます。

 

健康的理由は、科学的はっきりと証明、普及がされているわけではないので、いまのわたしには判断しかねます。

 

動物性食品をとらないと、ビタミンB12が欠乏することは有名な問題です。

実際に5年間ヴィーガン生活を行った人のビタミンB12の量を調べると、ひじょうにビタミンB12が減っていることが判明しています。(出典

ほかにも、ヴィーガンの食生活は、タンパク質欠乏症や身体活動をつよめる女性の月経中断が指摘されています。(出典)(出典の論文はそれを考えてもヴィーガンは健康的であると述べていますが。)

 

ただ一方で、ヴィーガン男子チャンネルのダンテさん(@vegandanshi)は、多くの国際機関が、ヴィーガンを推奨していることを紹介しています。

www.youtube.com

 

まさに賛否両論

 

ですが少なくとも、わたしが以前4カ月ほどヴィーガンの生活をしていましたが、なにも健康上の支障はありませんでしたむしろ経済的、健康的にプラスが多かったと思います。

もっとも、産業の生存に関わる議論は、利害関係のせいで公にされないことが多々あるので真偽の判断が非常にむずかしいです。

 

環境的理由も、倫理的な理由と同様に大量生産をやめ、野菜中心の食生活にすることによって、持続可能な供給が可能だと思います。

 

上記に加えて、私がヴィーガニズムの実践に疑問があるのは、文化的理由にあります。

 

動物性の製品を使わないことは、多くの文化を失うことになります。

もっとも簡単な例で言うと、焼肉や魚の解体ショーのようなものはできなくなります。

 

ほかにも、イヌイットやオーストラリア人の原住民などには、狩猟を行う民族がいます。

ヴィーガニズムは彼らの生活様式を否定、反対することになります。

 

彼らの生活様式を否定もしくは失わせているのはヴィーガニズムだけではありませんが、文化を損失させることを実践するのはとても抵抗があります

 

狩猟型原住民の文化損失に関する議論についての有用そうな論文があったのでリンクを貼っておきます。

 

www.culturalsurvival.org

 

わたし個人の意見としては、野菜中心の生活をしつつ、動物製品も適度に消費する

のがベストだと思っています。

 

基本的にどちらか極端になってしまうと、どうしても無理が発生してしまうと思うからです。

 

真偽は定かではありません。

ですが少なくともヴィーガンは健康上の利益が多い印象でした。

 

今後もヴィーガンの是非についてはアンテナを張っていきます。