吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」を現代的視点で考察してみた~東京への憧れはもう古い~
わたしは基本的にテレビはみないのですが、ガキ使のファンです。
最近のお気に入りは、月亭方正さんと遠藤章造さんのアカペラで歌う「夏の終わりのハーモニー」です。
歌の実力があるにもかかわらず、後半の入るタイミングが食い違ってしまい、グダグダになってしまう感じがかなり好きです。
YouTubeは、放っておくとどんどん関連の動画が流れる仕様になっています。
わたしの人生を少しでもYouTubeに費やしてほしいのでしょう。
それで、放っておいたら、
ガキの使いのスタッフである中村プロデューサーの口パクが再生されました。
聞いていると、歌詞について思うことがいくつかあったので記録しておこうと思います。
憧れとしての東京はもう古い
みなさんもご存じだと思いますが、「俺ら東京さ行ぐだ」は田舎村の主人公が、いろいろなモノがある東京に憧れ、故郷を去ろうとする歌です。
この曲がリリースされた当時は、1984年です。バブル景気が起きる二年前ですね。
たしかに当時では、田舎でできることはかなり限られていたでしょう。
テレビどころか「ラジオも電話もガスも電気も無い」のですから、東京に生きたくなる気持ちもわかります。
ですが、それはもう昔の話です。
現代ではむしろ田舎のほうができることが多いといっても過言ではないでしょう。
有名なプロブロガーである、イケダハヤトさんのサイト名「まだ東京で消耗してるの?」
なかなか挑発的なタイトルですが、その通りだと思います。
東京をはじめとした都会では、消費する生活しかできないですから。
東京のつまらなさの本質は、消費的にしかなれないこと。
— イケダハヤト (@IHayato) 2017年6月18日
都市では、生み出すことができない。余地もないし、競合も多いし、規制もうるさい。創り出す喜びがない。
それに気づける人が、移住ムーブメントを支えているという構造。ぼくらは生産するために、移住したのです。
ほんとうにこのツイートは正しいと思います。
できることが限られる都会
わたしは現在大学4年生ですが、つい最近まで京都で一人暮らしをしていました。
今年の4月に、ふと植物を栽培したくなり水耕栽培をはじめたのですが、二か月後、見事にすべて土に還ってしまいました。
栽培をはじめてから心配していたことですが、確実にわかっている理由がひとつあります。
それは、日照時間が非常に短いことです。
植物の成長に光はかならず必要ですから、光が足りないと枯れてしまうのは当然です。
では、なぜ日照時間が短いか。
建物が密集しているからです。
建物が多いということは、人も多いです。
誤解を恐れないで言えば、
人が多いところでは、できないことが増えます。
簡単なところで言えば「電気、ガス、水道」といったライフライン。
電気やガス(火)は、場所さえあれば自分の手で生み出すことができます。
ちなみに、わたしは最近じぶんで電気を生み出しています。
simplificationlab.hatenablog.com
水も、山や川からの水を汲めば手に入れることができます。
しかし、都会ではほぼ不可能です。
なぜか。理由は2つあります。
- 場所がない
- 迷惑がかかる
説明の必要もないほど明らかなことですよね。
たとえば、火を薪から生み出そうとすれば、それを設置する場所が必要です。
幸い、わたしの部屋は一階で、庭が比較的大きかったのでその条件は満たしていました。
しかし、煙が上がるので近隣の方々に迷惑がかかる。
だから断念しました。
ほかにも京都でできないこと(もしくは有料なこと)はたくさんありました。
- 公園での花火やボール遊び
- 鴨川でのバーベキュー
- 騒いだり、歌ったりすること
- 農業 etc....
道のせまさも相まって、とても窮屈な場所でした。
逆に、田舎でできないことは何か
昔は、田舎はできないことだらけだったことでしょう。
しかし、いまはちがいます。
インターネットさえあれば都会でできて、田舎でできないことなどほぼないと思います。
仕事ならクラウドやネット通話でやればいい。
というか、無いなら作ればいい。
田舎へ移住したい。
とはいいつつも、モノを生産するには技術や知識、仲間がいるでしょう。
本サイトでは、田舎生活に限らず、オルタナティブな生き方をする方法を模索、研究していますので、他の記事も参考にして見てください。
P.S.
「俺ら東京さ行ぐだ」の歌詞に、
東京へ出るだ 東京へ出だなら
銭コア貯めで 東京で牛飼うだ
とありますが、実際に東京の練馬区で牛を飼っている人がいるそうです。
東京で酪農やらせてもらってます。―――小泉牧場 | つながってミール -食農プロジェクト-
小泉さんは、もともと牧場を両親から継いだようですが、歌の主人公が言うように銭コアを貯めても、牛を飼う場所と牛を買うお金を得るのは大変でしょうね。
<参考にした記事>
イケダハヤトさんの記事です。彼の囲いでもなんでもありませんが、純粋に彼の生き方は尊敬できますし、同意する点がおおいのは事実です。
地方移住して3年。メリットとデメリットを語ろう。 : まだ東京で消耗してるの?
<おすすめ記事>
はじめての方はぜひ。
simplificationlab.hatenablog.com
現在大学4年生ですが、就職活動はしていません。
simplificationlab.hatenablog.com
上にも載せましたが、はじめて太陽光で電気を作った時の記事です。
simplificationlab.hatenablog.com