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大学4年生なのに就活をしない3つの理由~就活の意味~

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売り手市場の就活

リーマンショック以降の「就職氷河期」の時とは違い、内定を取ることはさほど難しいことではない現在。

内々定率も年々上昇しています。
(出典)

おそらくわたしもがんばって就活をしていれば内定の一つや二つは取れたことでしょう。

ではなぜ大学4年生の私が就活をしないか。

 

  1. 疎外された労働
  2. 企業は環境問題の原因の一つ
  3. 競争社会への嫌悪感


簡単にまとめるとこのようになります。

 

疎外された労働

疎外された労働とはなにか。
資本論」で有名なマルクスが提唱した概念で、彼は、

「資本主義における賃金労働では疎外が発生している」

と主張しました。
そもそも疎外とは簡単に言うと

「本来、自分のものであるはずのものが、自分から離れてよそよそしくなる」

ことを指します。
著作「経済学・哲学草稿」の中で、彼は4つの疎外を指摘しています。

    1. 労働生産物からの疎外
    2. 労働に対するやりがいからの疎外
    3. 類的疎外
    4. 人間からの疎外

 

詳しくはこちらを見ていただければいいのですが、ここで注目したいのは1つ目と2つ目と3つ目の疎外です。

私は某大型回転寿司チェーン点でアルバイトをしたことがありますが、あそこでの労働はまさに「疎外された労働」でした。
労働者はただの商品で、言われたことだけを決まった時間まで永遠にやり続ける。

マニュアルに則った労働はから新たなものは生まれないし、私である必要もありません。誰でもいいのです。お客さんからの感謝も感じることもできません。

あんな労働では誰も楽しくないのは当然です。

また他の多くの労働も楽しくない部分があるでしょう。
それはその労働が「疎外」されているからです。

そうでなければサラリーマンが仕事帰りに居酒屋に寄り、会社の愚痴を言いあうような光景は生まれないでしょう。

環境問題

資本主義における企業の原則とは何か。

私的営利、つまり金儲けです。

金儲けを続けて黒字を出し続けなければ企業は倒産してしまいます。

企業が他企業との競争の中で金儲けをし続けるには商品の質を維持しつつ、生産にかかるコストを下げなければいけません。

 

その過程で犠牲になるものがたくさんあります。

1つが環境です。

最近は環境問題にうるさくなってきているので程度は低くなっているとは思いますが、環境に対する費用は企業にとって節約したい分野であることは間違いありません。

公共部門とあわせてですが、企業はCO2排出割合の80%を占めています。f:id:simplificationlab:20170802115220p:plain
(出典)

 企業は環境汚染の一大責任者といっても過言ではないでしょう。

だから、わざわざ企業に入って環境汚染に加担することはないと判断しました。

とは言っても、この判断が本当に正しいかどうかはわかりません。なぜなら、社会的企業や新たな形での企業が生まれているからです。

これらも研究する必要があります。

 

社会問題

 

企業は社会問題の生みの親とも言えるでしょう。

最近で有名なのは「電通の高橋まつりさん過労死」 です。

まさに企業が労働者の命を奪うという例ですね。

 

人の命を奪わないまでも、他の企業も少なからず労働者のやりがいや時間を搾取>しています。

フルタイムで働いている人(1日に8時間の労働+通勤時間+残業)は、人間の本来の>生活の営みを行うことは難しいでしょう。人間の本来の営みとは、食事や家事労働や仲間との遊びなどです。

現代は「時短」しなければいけない雰囲気があります。みんな何かに追われて忙しいからです。

 

食事に関して言えば、「インスタントヌードル」や「ファストフード」などがいい例です。食材を調理して食べるのを楽しむことが失われつつあります。



また、競争社会に疲れたというのもあります。



生まれた時から私たちは比べられてきました。

学校で成績の順位が重視され、

将来のためにいい大学に入るために受験を強いられ、

就職で有利だからと低学年からインターンシップを勧められ、

ようやく勝ち取った就職後も、

会社内での出世競争が始まる。

私は大学受験の競争までは参加してきましたが、うんざりしていました。

競争するために生まれてきたのではないとずっと思っていました。

 

だからやめました。 

 

卒業したらどうするのか

じゃあどうやって生活していくのか。当然の疑問です。

ですが、残念ながら明確に答えられる進路はありません。

これまでの競争で得たものだけでは社会のレール外で生きる術はなにもわかりません。

しかし、希望はあります。


わたしのように現代社会に疑問を感じる人は少なからずいます。

社会のレール外で人生を過ごしている人はたくさんいます。

このサイトではそういった人たちから新たな生き方を学び、実践していく過程を記録していきます

そうすることで、わたしのような人にも参考になることが出来ると思います。